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COLUMN

たかの友梨コラム

Vol.04

新キャラクター矢沢洋子さん

2013/11

自分の夢を次々と実現していく矢沢永吉さんのファンでした。

私はもともと矢沢洋子さんのお父様、矢沢永吉さんの「成り上がり」を読んで以来のファンでした。彼は、自分の言ったことを全て実現させてきた人なんです。軽井沢に別荘を持つ、キャデラックに乗る、ロスで生活する……。彼は、夢をすべて自分の手で掴んできたのです。生き方そのものが、多くの人々に響くアーティストだと思っています。
先日、やっとの思いでチケットを取りまして、横浜スタジアムのコンサートへ行ったのですが、そのステージに、なんとサプライズで矢沢洋子さんがあらわれたのです。そして、一曲だけデュエットをしました。
しかし、お父様の矢沢さんも「彼女は自分の娘で」というようなことは一言も言いませんし、洋子さんも「娘です」とは言わないのです。
なんのアナウンスもなく可愛らしい女の子が出てきて、観客は「誰だろう」とざわめきだしました。そしてそのうち「矢沢の娘さんかな?」「きっと娘だろう」と、口々に言いはじめたのです。客席の期待が高まったときに、洋子さんは歌い始めました。
何万人もの観客の前で、臆することなく、堂々と、立派に歌い上げたのです。そして、やはり、何も言わずにソッとステージを降りていきました。

オンリーワンの魅力で走っている人には、誰も追いつけない。

私はすっかり感動して、さすがあの矢沢の娘だと思いました。お父様はコンサートの間、ことさら娘さんの話をすることはありませんでした。いつも通り、飾ることなく「コンサートの後は、うまいビールを飲んでくれ」と、それだけです。きっと、ひとりのアーティストとして認めて、信頼していらっしゃるのでしょうね。
そして、洋子さんは、たった一曲で、客席の私たちにものすごいインパクトを与えていきました。すばらしい表現力だと思います。
矢沢永吉さんは矢沢永吉さん、そして矢沢洋子さんは矢沢洋子さん。すばらしい個性を持ったふたりです。自分の個性で走っている方には、誰も追いつくことができませんよね。唯一の道なのですから、誰も同じ土俵では戦えないのです。

今回、矢沢洋子さんを秋季キャンペーンキャラクターに起用いたしましたのも、彼女の、自分自身で輝いている魅力と可能性を感じたからなのです。
コンセプトは、「美の一線を超えていけ。」。きっと、矢沢洋子さんなら、自分で引いた一線の前で立ち止まっている女性たちに、飛ぶ力を与えてくれることでしょう。そして、矢沢洋子さんのように、自分に自信を持ち、オンリーワンの魅力で輝いてくれる女性が増えることと私は信じています。