COLUMN
たかの友梨コラム
Vol.38
世界の子どもたちと支援活動への想い
2018/04
カンボジア国王より勲章をいただきました
公益財団法人「School Aid Japan」を通じ、かねてより参加させていただいているカンボジアへの教育支援活動。今春、4校目となるプレイベーン州のチュラン・トゥトゥン小学校の贈呈式が行われ、カンボジア国王より栄誉ある勲章をいただきました。
老朽化が進んだ以前の校舎は、所々に穴やひび割れがあり、建物としての限界を迎えている状態でした。今にも壁が倒れたり床が抜けたりしそうな、日本ではとても考えられない環境の中で授業が行われていたのです。そんな危険と隣り合わせの学校生活から子どもたちを救うべく、校舎を再建。約200人の生徒が安心して学業に励むことができる教育環境が整いました。
そして今回は校舎を寄贈したことに対して、カンボジア国王より勲章まで頂戴し“気持ち”を“カタチ”にしてお贈りいただけたことに、感謝の気持ちでいっぱいです。贈呈式には僧侶や郡長、村の方々なども参加され、生徒や教師たちだけでなく村全体で新校舎の誕生を喜んでいただけたことも嬉しい限りでした。
世界の子どもたちの輝く未来のために
そもそも私が教育支援活動を始めたのは、「School Aid Japan」の関係者である知人からカンボジアの教育環境について聞いたことがきっかけでした。暗い、狭い、蒸し暑い老朽化した校舎、その状態を見て辞めてしまう教師たち…そんな環境でも子供たちは「学校にいる時間が一番楽しい」と、目を輝かせながら勉学に励んでいるとのお話でした。しかも給食を家に持ち帰り家族の食事にするなど、カンボジアの子どもたちにとって学校は、ただ勉強をするだけでなく生活を支える側面もあるというではありませんか。
私も幼少期に、不遇な環境で育ちながらも人の助けに支えられた思い出があります。自身の経験から、善意のありがたさや学ぶことの大切さを身をもって知っています。私もいつか子どもたちを助けたい…そんな想いがあったのでしょう。その話を聞いてからとても他人事とは思えず「School Aid Japan」活動に参加させていただいたのです。
これまでに4つの校舎を寄贈し、そして勲章までいただきましたが、これは決して私一人の力で成し得たことではありません。お客様のご支援とエステティシャンの協力があったからこそできたことです。エステティシャンにとっては、自分たちの行為が間接的でも子どもたちのサポートになっていることが、働く意欲にも繋がっているのではないでしょうか。さらに、TAKANOのスタッフには「人の痛みのわかるエステティシャンになってもらいたい」という想いがあります。カンボジアへの教育支援もさることながら、群馬県の児童養護施設「鐘の鳴る丘少年の家」でのボランティア活動などに参加し人とふれあうことで、エステティシャンたちはより思いやりを大切にするようになっています。
カンボジアではまだまだ学校が不足しており、その数は数千校にものぼるほどです。たかの友梨ビューティクリニックではこれからも、「愛といたわりの精神」のもと紛争や貧困のない世界平和を願いながらさまざまな支援活動に積極的に参加してまいります。