ダイエットの側面から見れば、残念ながらすぐに大幅減量ができるわけではありません。たった一日食事を抜くだけですから当然ですね。ではなぜ“断食”がダイエットに良いと言われるのでしょう。それは、断食をすることによって体内の感覚が変わり、食生活に変化があらわれるからです。丸一日固形物を食べないことで胃が小さくなり、これまでのようにたくさん食べなくても満腹感を得られるようになります。さらに、脂っこいものや濃い味を好んでいた味覚もリセットされ、薄い味付けでも満足できるようになるのです。週末ファスティングを実践される時には、どうぞ日曜日の朝に食べる“回復食”を楽しみにしていてください。今の状態では「味がしない」「美味しくない」と感じるおもゆや、薄いお出汁だけで味付けした煮物が、びっくりするほど美味しく感じられるでしょう。このように、食生活が根本から改善されることで自然と減量につながる、というのがダイエットに良いと言われる嬉しいカラクリです。
こんなに良いことばかりなら今すぐ始めたい！と気も焦るものですが、週末ファスティングは実践するタイミングも大切です。仕事が忙しくストレスを抱えている時期などは「食べられない」という思いが逆にストレスを増長させてしまう恐れも。体調がすぐれない時も良くありませんね。まずは気持ちの良い秋の空気の中で心と体をゆっくり整え、自分自身と相談しながら無理のない範囲で取り組んでみてくださいね。